☆9/30『グスコーブドリの伝記』宮沢賢治・ますむらひろし 扶桑社 扶桑文庫 95/7
コミックです。
「グスコーブドリの伝記」「猫の事務所」「どんぐりと山猫」を収録。
どれも原作読んだことがない。
だけど、賢治さんのこころの美しさを感じました。
なんでここまでやさしいんだろう、というか。
まさに、“雨ニモマケズ”というあの詩のようでした。
☆9/30『死刑囚042 2』小手川 ゆあ 集英社 ヤングジャンプ 03/5
ここになって、初めて表紙に点字があることに気づく。
あの子が盲目だからかな。
今回は、042が関わった殺人事件の被害者の遺族が学校を訪ねて来る。
だけど、帰りに誘拐されていろいろ事件が。
殺人者が守る側になっているシーンがなんともいえないよさ。
凶悪犯って変われるんだろうか。
☆9/29『僕と彼女の××× 1〜2』森永あい マッグガ-デン コミックブレード 02/12
地味な性格の男の子が、片思いの女の子(美人だけど男勝りで乱暴者)と、心と体が入れ替わってしまう話。
(原因は女の子のじいちゃんが発明した変な機械)
二人が入れ替わったことで、か弱い女の子と男らしい男の子が出来上がるわけですよ。
男になった女の子は逆にそれを楽しんでいて、親友の女子とできてしまう。
逆に、女の子になってしまった男の子は、クラスの男子に告白されて……。
本当なら大変な状況ですが、危機感を感じてないところがおもしろいです。
☆9/29『結界師 9』田辺 イエロウ 小学館 サンデー 05/9
志々尾が好きです。大好きです。
師匠みたいな花島さんは元気よいですねー。
ノリがいい。
☆9/29『バンパイヤ 1〜2』手塚治虫 講談社 手塚治虫漫画全集 (142) 79/3〜79/4
昔読んだのがなつかしくてもう一度。
トッペイのオオカミ姿がかっこいい。
これ読んでいると、広いこの世界のどこかには本当にオオカミ人間がいるんじゃないかと思える。
これだけ広いんだからいるんじゃないかと思う。
この作品には著者の治虫氏自身も描かれているんだけど、そのキャラクターも魅力なんだよなあ。
自分を過小評価する? 性格が。
☆9/29『三つ目がとおる 1〜2』手塚治虫 講談社 手塚治虫漫画全集 (101) 77/6〜77/10
アニメの「ブラックジャック」を見て、写楽のこと知りたくなったのが読んだきっかけ。
わたしはてっきり和登さんとの話かと思っていましたよ。
メインはポゴと刑事さんとの宝探しの話じゃないか。
しかも、いいコンビしてるし。
むしろこっちと一緒になってくれた方が楽しくていいなとも思いました。
これもおもしろい。
手塚さんは本当に天才です。
★9/29『博物誌』ジュール・ルナール 新潮社 新潮文庫 54/04
有名なプリウスのものとは違うのかな?
辞書みたいな感じ。言葉辞典。
豚、馬、栗鼠、鶏など。
作者がそれに対して感じたことが綴られています。
一部、豚は“お前が不精ったらしいのは、彼らの罪である”とかなんか嫌なこと書いてあるけど。
しかし、ロバは“おとなになったうさぎ”とか、ありは“数字の3”とか、蝶は“二つ折りの恋文が、花の番地を捜している”とか、けっこういい言葉もあるんです。
262pの文庫なんだけど、定価見たらなんと260円。
昔の本は安いなー。
初版は昭和29年だそうです(これは61年に刷ったやつ)。
★9/28『ニンギョウがニンギョウ』西尾維新 講談社 講談社ノベルス 05/9
なんといいますか、深読みしない私が悪いのだと思いますが、あまり内容が理解できませぬ。
妹が大好きなことだけはとてもよくわかりましたが。
だからこそ最後のあれがけっこう美しくも感じましたが。
しかしすごい世界ですなー、これ。
妹が23人? 一番目の妹は老婆??
★9/27『シルエット』島本 理生 講談社 01/11
島本理生デビュー作。
17歳のときの本だけど、中に載っている小説はもっと前に描かれたもの。
短編3作が収録されています。
お気に入りは「シルエット」。
一人が好きな高校生の日常が描かれているんだけど、言葉が繊細。
壊れてしまいそうなくらい細い。
そこが大好き。
わたしと同い年なんですけど、どうしてこういう文章が書けるのだろう。
不思議でなりません。
★9/27『34丁目の奇跡』ヴァレンタイン デイヴィス あすなろ書房 02/11
うーん、映画になった本らしいけど、あまり呑み込めません。
タイトルをまず変えてほしいな。
最後に奇跡が起きるってばればれなことを書かれると、楽しみ無くなっちゃうじゃん。
サンタクロースに似たじいさんがいるんだけど、だれもがそのじいさんのことをサンタクロースだって信じない。
おかしなじいさんだと、精神科送りにしてしまう。
だけど実際は……。
というストーリー。
まあ、最後は“奇跡”が起こるわけで。
☆9/24『拝み屋横丁顛末記 5』宮本 福助 一迅社 ZERO-SUM 05/9
笑えて、かつ泣ける。
受験生にやったお札のこととか、平井の成仏の話とか、じいさんの過去話とか……。
これドラマCDになるらしいですね。
ほしいのだけど高い。
☆9/24『スパイラル 〜推理の絆〜 14』城平 京, 水野 英多 スクエア・エニックス ガンガン 05/9
本誌で初めて歩の誕生秘話知ったときは、そりゃびっくり。
現実世界を超えたね。
なんともいやな話だ。
次巻で完結。ってか、本誌来月完結ですから。
見逃せません。
個人的に気になるところは、ひよのとの再会。
☆9/24『金魚屋古書店 2』芳崎 せいむ 小学館 IKKI 05/8
今回はけっこう知っているマンガが登場。
アドルフは未読ですが、銀河鉄道、恋の物語、チエちゃんは知っていましたから。
なんか感動。
本を大切にするシーンは、作者さんって本当に本がお好きなんだなあって感じでうれしいです。
★9/23『パーク・ライフ』吉田修一 文藝春秋 02/8
第127回芥川賞受賞作。
……のわりには物静かだな、っていうのが感想。
主人公は、友達だと思って話しかけた女性と親しくなる。
べつに恋仲になるわけではないけれど。
ほのぼのあたたかい日常ストーリーでした。
☆『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ティム・バートン、明日賀 じゅん 講談社 なかよし 05/9
映画見ていないので原作知りませんが、けっこういい話ですね。
継ぎはぎ人形の彼女が泣けました。
悪気はないのに、ジャックが指名手配されたところも泣けました。
(泣けましたっていうのは、感動したことの比喩の意味で)
★9/22『夜のピクニック』恩田陸 新潮社 04/7
けっこう敬遠していたけど、めちゃめちゃいい作品ですねえ。
読んでよかった。
2005年 第2回本屋大賞受賞作品っていうのにも納得。
わたしも一番あげちゃいますよ。
ずっとミステリーだと思っていたけど、これは歩行祭っていう80キロを歩くという学校行事の話。
長い時間同じ仲間と歩くことにより、何かあたたかいものが生まれてくるわけです。
出発とゴールとでは、心にかなりの変化があります。
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読んだあとだったから?
ちょっとだけ似通った設定があり、より深く味わえたと思う。
「重力ピエロ」…………母親は同じだけど父親が違う兄弟の話。
「夜のピクニック」……父親は同じだけど母親が違う兄妹の話。
2人の主人公、西脇融と甲田貴子は異母兄弟でクラスメイトなんですよ。
融は貴子のことを憎み、同級生たちにこのことは秘密。
貴子は浮気によって生まれてきた子だから。
歩きながらの会話も、高校生らしい恋愛の話とかでなんかうらやましかったなあ。
ちなみにこれ、2006年に映画が公開予定。
■9/22『ミッシング』アレックス・シアラー 竹書房 05/8
アレックス・シアラーの最新作。
電撃文庫の某小説とタイトルデザインが似てますな。
消えた友人ジョナを探すため、主人公ジョーが探し回る。
神隠しという神秘的な物語を想像していたのですが、実際は“仰天ニュース”に出てきそうな展開になっていました。
そこがちょっと残念だったなー。
(って、これは勝手なわたしの意見だけど)
しかし、逆の立場になってみると気持ちはわからなくもない。
★9/21『稲垣足穂全集12 タルホ一家言』稲垣足穂 筑摩書房 01/9
稲垣足穂創作短編集。
ざっと100はあるのでは?
「レモン水の秘密」がお気に入りなのですが、なぜか2つ入っていた「星の病院」も好きです。
タルホさん、あなたのファンタジーはすばらしいよ。
◆9/20『お局さまは名探偵!』楠木 誠一郎 講談社 青い鳥文庫 03/6
タイムスリップシリーズの第3弾。
今度は平安時代、清少納言と紫式部に会います。
二人がケンカしているシーンは、このまえ草なぎくんがやっていた歴史番組のようでおもしろかった。
あと、これには暗号も出てきて、解読も楽しいです。
☆9/20『ペンギン革命 2』筑波さくら 白泉社 LaLa 05/9
性別を隠して働く芸能モノの第2巻。
今回もよかった。
涼と綾と社長の意外な関係わかったし。
それに、藤丸の給料が1万円、その次にどうアップするのかが気になるところ。
☆9/20『けだものだもの 2』フクシマハルカ なかよしラブリー 05/9
初めて読んだんだけど、おもしろい。
これも性別が逆になってる話。
同姓どうしを描くのはフクシマハルカらしい。
チェリーの方は男×男だし。
もちろん小中学生向きのマンガだからBL要素はまったくなく、安心して読めるところがまたいい。
同時収録の「少年人魚」も最高でした。
☆9/20『のだめカンタービレ 13』二ノ宮知子 講談社 Kiss 05/9
パリでのクリスマス。
路上で二人がケンカしたシーンが、一番心に残ってマス。
あんだけ思いっきりお互いがやりあえるって、すごいですよ。
やっぱ千秋にはのだめが必要なんだねえ。
で、二人はついに共演することに。
なんか変なみちのりですが。
こんな演奏グループってあり!?
千秋先輩が常任に認められることを祈る。
そうそう、初回分だけにしおりついてきました。
千秋先輩でした(ヤッタ!)。
★9/20『ゼームス坂から幽霊坂』吉村達也 双葉社 ノベルズ 01/12
主人公宮島が夜遅く帰宅すると、妻がウエディングドレスをまとって自殺していた。
宮島は自分の浮気が原因で自殺したのだと悟り、妻の遺体を庭に埋める。
ところが翌日会社から帰宅すると、家には死んだはずの妻がいて……。
その妻が幽霊なんですけど、汗をかかないことと夢を見ないこと以外はいたって普通。
誰にでも姿は見えるし、コミュニケーションも普通にとれる。
すらすらっと読める本、おもしろい。
なぜ妻は生き返ったのかってところが読みどころ。
しかし、昼ドラのようでドロドロしているのであまり好きではない。
でもおもしろいので、先を読まずにはいられない。
★9/19『この本が、世界に存在することに』角田光代 メディアファクトリー ダ・ヴィンチ 05/5
“本”をテーマにした、9つの短編集。
古本屋に本を売りに行ったら、1冊だけ「あんたこれ売っちゃうの?」といわれた話。
本屋で昔、万引きした話など。
本に対する想い、人に対する想い、それらがぎゅっとつまった一冊です。
本好きにはたまりません。
◆9/18『忍者KIDS 7 しのびよる強敵』斉藤 栄美 ポプラ社 冒険&ミステリー文庫 04/9
トビーのトラウマシーンがなんか神秘的だった。
彩葉がトビーの意識に入って真相確かめるとこ。
人の純粋さに感動。
★9/17『重力ピエロ』伊坂幸太郎 新潮社 03/4
すごいおもしろい。
マジですごいよ、伊坂さん。
2003年「このミス」3位。
主人公の弟「春」は母親がレイプされて生まれた子で、主人公とは半分しか血のつながりがない。
そんな主人公の弟が、主人公の職場などで起こった放火の真相を探っていく。
これも考えさせられることがたくさんあって、本当にすばらしい作品だと思う。
人類の進化について、子どもが生まれることについてなどなど。
気になるのはラストシーン。
弟はそのあと、どうなったんだろう。
★9/16『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎 新潮社 新潮文庫 03/11
・言葉を話し、未来を予知するという江戸時代から立っているカカシ。
・嘘しか言わないの画家
→「嘘しか言わないってことは、逆に本当のことしかいわないってことです」
・体重300キロのウサギさん(人)
・島の規律として殺人を繰り返す男「桜」
→「俺は本当の桜になりたいんだ」
そんな世界に主人公は迷い込むのだが(強盗をしたあとに)、本当に不思議なところだ。
舞台は、150年以上外界との接触を断った島ですから。
この本は、この世界のこともいろいろ見える気がする。
伊坂さん、表現力すばらしいです。
★9/14『土産奇録』宮澤来 新風舎 05/3
不思議なものの紹介短編。
ページ数がないので物足りなかった。
でも、アイディアはおもしろいと思う。
「人工華」とか。
◆9/14『パスワード菩薩崎決戦』松原秀行 講談社 青い鳥文庫 05/3
本編15巻目?
次の新刊はもう出ているのですが、やっとこれ読めた。
今回はそれぞれの戦い? のような感じ。
もちろん後のほうでみんな交わりますが。
気になるのは、やはりマコトとみずき。
みずきが知り合ったあの先輩とは、今後絡んでいくのだろうか。
◆9/14『マジカル少女レイナ 謎のオーディション 』石崎洋司 岩崎書店 フォア文庫 05/3
修行のために人間界へ来たマジョっ子の話。
たまたま友だちが出るオーディションで悪出会い、戦うってな感じ。
子ども向けだからなんともいえないけど、話が軽い。
☆9/14『コドモのコドモ 1』さそうあきら 双葉書房 アクション 05/1
小学生5年生が子どもを生む話。
マジで。
この1巻は妊娠の場面だけですがね。
彼女、2巻の表紙ではおなかが出ていて、3巻では赤ん坊を抱えているので生む話なのでしょう。
信じられない。
ってか、現実にありえるのか? ありえそうで怖い。
だって、生まれたら11歳違いじゃん。
兄弟みたいじゃん。
20歳になったら、子どもはすでに小学生ですよ?
☆9/14『エマ 6』森薫 エンターブレイン コミックビーム 05/8
前回でやっと二人は会えたのに、“まさかこのようになってしまうとは”。
あのころと同じ目にあってるじゃん。
エマさん、どうか無事でいて……。
☆9/12『もやしもん 1』石川 雅之 講談社 イブニング 05/5
農学部を舞台としたキャンパスライフ。
農学部って本当にこんな感じなんですかね。
もしそうだとしたら、ここメッチャ楽しいとこですよ。
“菌”が肉眼で見えるという大学生が主人公。
例えば、空気中のばい菌が見えたり、手についているばい菌が見えたり……。
ヨーグルト菌見えたり、。。。
菌の声まで描かれていて、これまた楽しい。
菌が“糖うめー”とか“こんちわー”とか“ぼくの家つくるぞー”とか、どっかのテレビCMみたいなことになってます。
菌の登場人物? 紹介も毎回柱に描かれていて、こころがどこか和みます。
ストラップにならんかなあ。
※参考朝日新聞記事
☆9/11『PEACE MAKER鐵 5』黒乃 奈々絵 マッグガーデン コミックブレード 05/3
沖田さんがかわいいです。
大河ドラマ見た後だと、ホントこの話楽しめます。
しかし、一時休止って何?
再開は当分なしでしょう。
☆9/11『モノクロームファクター 1』空廼 カイリ マッグガーデン コミックブレード 05/3
主人公が学校の屋上でサボっていたら、人間ではない変なやつ白銀に出会い、影と戦えといわれそれに巻き込まれる話。
ちょっと「BLEACH」っぽいオープニングなんですが、でも楽しいです。
二人のコンビがおもしろい。
★9/9『稲垣足穂コレクション2 ヰタ・マキニカリス 上』稲垣足穂 筑摩書房 ちくま文庫 05/2
今年から刊行された、稲垣足穂コレクションの2巻。
宇宙のあれこれの短編集。
綺麗な言葉、つまってました。
「チョコレット」「星を造る人」「天体嗜好症」「星澄む郷」「星を売る店」など。
◆9/8『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』C.V.オールズバーグ、 村上 春樹訳 あすなろ書房 05/9
1980年度コルデコット賞銀賞&ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞受賞作。
主人公の子どもが、自分の犬を追いかけて、とある庭に迷い込んでしまう話。
イラストの細密画はとても素敵だけど、ストーリーはあまりお気に入りではない。
◆9/6『えりなの青い空』あさのあつこ 毎日新聞社 04/10
空に憧れるえりなのお話。
あさのあつこさんもねっころがるの好きだったんだ。
でも、わたしはえりなみたいに新聞紙ひいて仰向けになるなんてできないなー。
空は好きだけど。
★9/5『アナ・トレントの鞄』クラフト・エヴィング商會 新潮社 05/7
いつもながらに、すばらしい世界。
1700円でも即払っちゃいましたよ。
すべて1点ものの、仕入れの旅。
七つの夜の香り、道化師たちの鼻、「F」の小包、稲妻の先のところ など。
すべて写真付き。
全34点にまつわる話。
単純だけど、単純ではない。
☆9/3『名探偵夢水清志朗事件ノート 3 亡霊は夜歩く(後編)』はやみねかおる・えぬえけい 講談社 なかよし 05/9
レーチがかっこいい。
50円玉のところとか、ダンス誘うとことか、最後の告白シーン。
前と同じ感想になっているけど、まぢでかっこいい。
あとねー、キョージュが雨の日にマキ先生のところいったシーン。
じーんとくるなあ。
●9/3『彩雲国物語1 はじまりの風は紅く』雪乃 紗衣 角川書店 ビーンズ文庫 03/10
漫画化になったというので、原作読んでみた。
まったく女に興味ナシの困った王様と、その教育係になったピカいちの名家・紅家のお嬢様秀麗の話。
第一回ビーンズ小説賞読者賞・奨励賞W受賞作。
十二国記っぽいのかなーと思ったけど、まったく感じ違いました。
くっとくるところは、時々見せる王サマのかっこよい姿。
★9/1『こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ』水谷 修 サンクチュアリ出版 05/8
こどもたちへ、そしてその親へ向けたメッセージ。
普段から水谷先生が言い続けてきたものの総結集という感じ。
こどもが犯罪にはしったり家にこもったりするのは、子どもが悪いのか、それとも親が悪いのか。
それでも答えは出ない。
■9/1『ぼくらは月夜に鬼と舞う』藤沢 呼宇 岩崎書店 03/4
第一回ジュニア冒険小説大賞受賞作というだけあって、なかなかおもしろい!
街で起こる事件の謎を解こうと、森へ入った友だちが行方不明に。
主人公野守完はそれを追いかけた先で化け物と会い、また不思議な少女に自分の心臓を奪われてしまう。
心臓に関してのいろいろがとても新鮮だった。
これは新しい感覚のファンタジー。
★9/1『一千一秒物語』稲垣足穂・たむらしげる ブッキング 03/11
何回か「一千一秒物語」の感想書いてきたけど、これはまた別の本。
たむらしげるさんが挿絵担当の絵本みたいな大型本。
月から出た人、ある夜倉庫のかげで聞いた話、黒猫のしっぽを切った話、霧にだまされた話など。
黒猫のしっぽをきる話は残酷であるけれど(猫のしっぽを切っちゃうんですよ?)、正体わかった時が超きれい。
◆9/1『空賊』藤吉 桜花 新風舎 01/8
漫画と小説のミックス。
両方が同時進行してる。珍しい本。新風舎だからね。
これは想像していた物語と、かなりギャップがあった。
見知らぬ人からの招待状で空の遊園地へ旅立ち、そこで空賊が現れるとこまではよかったんだけど……。
いきなり家庭裁判ってどうよ?
ラストに明らかにされた招待状の送り主の正体、そこまではオッケー。
でも送った理由が納得できない。
ただのこじつけにしか思えない。
もっとよい理由は考えられなかったのだろうか。
期待させておいて、一番ひどい気がする。
◆9/1『みならい妖精モモ 1 ふしぎなパイづくり 』早川 真知子 童心社 フォア文庫 02/9
人間の女の子が妖精になって妖精の国にいく話。
かなりオーソドックスな展開。
それはいいんだけど、100年に一回だけいける妖精の国に、“あなたは心の優しい子だからいつでもきていいわよ”って、そんな展開はアリ??
一生に一度の時期が、たったそんなことでいつでもいけるようになるとは……。
うーむ。
☆9/1『焼きたて!! ジャぱん 12-13』橋口 たかし 小学館 サンデー 04/4〜04/7
スワバラとモニカのコンビが好き。
んー、そういえば今週号ではうそ妊娠の話だったなあ。
二人はここからスタートしたのね。
☆9/1『結界師 6-8』田辺イエロウ 小学館 サンデー 05/2〜05/7
新しいキャラクターが登場。
結界師の補佐役として裏会から派遣された志々尾限。
初めはやな奴だったけど、だんだん魅力を感じてきた。
☆9/1『家庭教師ヒットマンREBORN! 4』天野明 集英社 ジャンプ 05/5
あいかわらず、このノリとツッコミが愉快。