◆10/29『南の島の星の砂』Cocco 河出書房新社 02/9
とにかくきれいな絵本。
前に話題になっていたものだけど、もう発売から2年も経っているんだ。
この前新刊出たばかりだし、ぜんぜん古く感じませんでした。
本文はとてもシンプルなんだけど、映像が浮かんできてこれがまたきれい。
嵐で星が落ちちゃったところでは、固定概念が壊され頭の中に新しい風が吹き、そのあとの続きがとても楽しみになりました。
わたしにそんなよい表現はできません。
◆10/29『竜の巣』富安陽子 ポプラ社 おはなしフレンズ! 1 03/12
昔竜につかまったことがあるおじいちゃんが、孫にその話をするという形式の物語。
富安さんの話って、言い伝えや昔話、空想上の生き物を描くのが本当にうまい。
竜が悪者っていうのがいやなんだけど、おもしろかった。
竜がカエルにかけた魔法や、コオロギの話とか。
◆10/29『お宝探偵団とわがままミカド』楠木誠一郎 学研 エンタティーン倶楽部 04/7
アンティークショップを営む主人公の家に、鑑定のため持ち込まれた剣。
そして思いもかけない事件に、主人公とその家族、友人たちが巻き込まれていく。
タイムスリップモノのミステリです。
少年時代の安徳天皇が、現代にやってくる。
それが、ちょーわがまま。
だけど、子どもらしいかわいいところもあって最後よかった。
彼は途中で金目当てに誘拐されちゃうんですけど、そこで作った暗号がいいんですよ。
★10/29『七月は織姫と彦星の交換殺人』霧舎巧 講談社 講談社ノベルス 03/11
二冊同時刊行、保存版も出たことでけっこう自分の中では最近のものと思っていたのですが、これももう1年経過している。
時間が経つのは早いなあ。
今回は交換殺人。
タイトルでネタバレ。だけどちゃんと書いていくよと、見返し部分に作者さんからのコメントが。
っていっても、最後まで犯人わからなかったけど。
あとがきはけっこう読者サービスがきいててよかった。
あとは6月と8月読めば、このシリーズ読破です。
☆10/29『ときめきトゥナイト @〜C』池野恋 集英社 りぼん 82/11〜84/10
吸血鬼の父親と狼女の母親をもつ魔界人の蘭世と、人間である真壁君の恋物語。
かなり古い本なんだけど、はまりました。
恋の邪魔が次々にはいってくるところもおもしろいし、なんといっても一番の魅力は魔界とのつながりの部分。
主人公が変身できることや、人間に恋をしちゃいけないという決まりがあること、魔界への扉があること、またその世界へ行けること。
こういう世界のマンガって好み。
☆10/28『名探偵コナン 47』青山剛昌 小学館 サンデー 04/10
見所はコナンの正体が蘭にばれそうになる携帯電話の件なのですが、あいかわらずうまくかわされてしまうところが残念。
というか、じれったい。
だってもう47巻だよ。
来年でアニメ放送10周年だよ。
そろそろ先へ……。
☆10/28『焼きたて!! ジャぱん M』橋口たかし 小学館 サンデー 04/10
どんなにすごい相手が出てきても、和馬はやるなあ。
銀河鉄道やタイムスリップはすごかった。
あるわけないのはもちろんだけど、逆に、そういう表現ができる作者さんはすごい。
☆10/28『D.Gray-man @』星野桂 集英社 ジャンプ 04/10
生や死を扱ったもの。
死神モノではない。
絵はきれい。
でも、内容がわかりにくい(わたしの理解力がないだけ)。
全体的にはまずまずなスタート。
☆10/27『拝み屋横丁顛末記 @』宮本福助 一賽舎 ZERO-SUM 03/7
拝み屋と呼ばれる(元)陰陽師や(元)神父、(元)神主など強烈な霊能者達が集う拝み屋横丁の物語。
幽霊や悪霊退散モノ。
青年マンガではありませんが、登場人物の年齢層がかなり高い。
おやじとじいさん中心ですから(ちゃんと学生さんもでてきます)。
ここにいたら楽しいだろうなあと思う。
何かに取り付かれたり、じいさんトリオにわけわからんお払いしてもらうのはいやですが、数々起こる騒動が笑えるし、幽霊の世界に行って花見してみたい。
楽しい世界が描かれていました。
☆10/26『プラネテス C(完)』幸村誠 講談社 モーニング 04/2
第一部の完。
二部はあるのかは知りませんが。
ハチマキが一年半かけて木星にたどり着き、そこで自分の思いを語る。
衛星中継です。
その一言一言がよかった。
近い将来、人類は木星まで手を出せるのだろうか。
このマンガでは2070年代。
どうなるかな。
宇宙人も出てくるんだけど、本当に自然で、ぜんぜん違和感なし。
本当にこんな時代が来るんじゃないかというくらいリアル。
ミステリーサークルがある理由も(作者なりに?)明かされているのですが、これも納得のいく説明。
とても神秘的でした。
☆10/26『BECK @A』ハロルド作石 講談社 月刊マガジン 00/2〜00/3
フツーの中学生の男の子がとある男の子に出会い、音楽に目覚めていく話。
今秋アニメ化されたもの。
作画はイマイチなれないけれど、人間がうまく描かれていて好き。
竜介もいいけれど、斉藤さんにも好感を持っています。
犬版ブラックジャックのBECKの存在も、なんだか不思議。
★10/25『介護入門』モブ・ノリオ 文藝春秋 04/8
29歳無職の主人公が、寝たきりの祖母を自宅で介護していく話。
芥川賞受賞作品です。
かたい文芸書かと思ったら、少し文体に違和感を感じるような一人称の文(ラップ調らしい)。
でも、介護のつらさはちゃんと抑えてあります。
また、本文の中に“介護入門”というものがあり、ここに書かれている心得のようなこと、けっこうぐっときたり。
中に、こういうのがあるんです。
血の繋がっている肉親に対し、“赤の他人と思え。そうすれば嫌なことがあっても他人なんだから……と思える。逆に、他人なのにこんなに親切にしてもらったんだから……と思えば、まだまだ尽くしたらないと思えてくる”(意訳)
なんていい考え方する人なんだろう。
☆10/25『プラネテス B』幸村誠 講談社 モーニング 03/1
見所はなんといっても、ハチマキがタナベにプロポーズするシーン。
しりとりをやりながらやっちゃうところがすばらしい。
言葉のつながりのうまさに感動しています。
衝撃的なシーンはあるものの、普通に読めるところもこの本の魅力。
◆10/25『忍者KIDS EF』斉藤栄美 ポプラ社 04/3〜04/9
6巻では新たな仲間が加わり、7巻では新しい敵が……(新章スタート)。
友だちの励まし、手助け、悪気のないウソ、気を使っていることが逆に相手を悲しませていること、こころの闇……。
いかにも児童文学、という感じの要素が多くでよかったです。
シリーズはあと二巻を残すのみ。
ちょっと寂しい。
◆10/23『リトル・ウイング』吉富 多美 金の星社 ハートウォームブックス 02/11
『ハッピーバースデー』の青木和雄さんが監修をなさった本。
女の子が心の闇から抜け出す話なんだけど、ちょっと非現実的なことあり。
現実味があるからこのシリーズはいいのに。
それを通してほしかったです。
魔女の力で女の子が元気を取り戻すっていう感じなんだけれども、自分の力で解決したほうが、同じ立場の子にとっては励みになるから。
魔法で解決なんて、ちょっとがっかり。
とはいっても、よい話でした。
この魔女さん、自分の体を犠牲にして女の子を助けるんです。
それを決意したシーンがすてき。
☆10/23『Monster @A』浦沢 直樹 小学館 ビックコミックス 95/6〜95/9
イラストが苦手で、長く敬遠していたマンガ。
だけど読んでみるとのめりこんでしまった。
慣れるとこの絵もいい。
天才外科医の主人公テンマの助けた子どもが何年後かに殺人者になってしまい、主人公がそれの事件に巻き込まれていく話。
謎がたくさんちりばめられているどきどきのサスペンス!
これは早く続き読みたいな。
★10/23『こころが元気になる31のヒント』小森眞奈美 新声社 99/7
出版社が倒産してしまったため、絶版になってしまったこの本。
ついに見つけました(別の出版社から再販された『こころが元気になる31のヒント+』は持っている)。
図書館のリサイクル会で発見。
小森さん、大好きなんです。
内容は“プラス”とほぼ同じ。
一つ一つの言葉があたたかかったです。
★10/22『幸せの翼 Over the rainbow』ジミー 小学館 04/10
台湾の絵本作家さんの新刊。
いい暮らしを送っている主人公(大人の彼)に、ある日突然翼が生えた。
ツバサが大きくなることによって空は飛べちゃうし、彼はもっと幸せになる。
だけどね、ここからが大変なのよ……。
絵も綺麗だし、文章にも呑み込まれる絵本。
哲学っていう感じです。
★10/22『地下鉄 Sound of colors』ジミー 小学館 02/11
視力を失い閉じこもりがちな生活を送っていた少女が、地下鉄に乗って旅をする。
いつものことながら、イラストが綺麗。
旅が本当に楽しそうだった。
★10/21『稲垣足穂全集〈1〉一千一秒物語』稲垣足穂 筑摩書房 00/10
約30年前になくなった作家さんの全集。
装丁はクラフト・エヴィング商會さん。
星をひろった話、流星と格闘した話、月光鬼語、月光密造者、雨を打ち止めた話、つきのサーカス、星を食べた話、箒星を獲りに行った話、月をあげる人、月の客人……。
タイトルを読むだけでも非常に楽しい作品です。
月と星の話のプロ!
うまい!
図書館で借りてきた本なのですが、あとで買おうと思って値段調べたら、5040円。
とても手が出せません。
古本で売っていないかなあ……。
☆10/18『プラネテス A』幸村誠 講談社 モーニング 01/10
NHKでアニメ化した宇宙を題材にしたもの。
ここにきてタナベ登場。
宇宙に投げ出されると、人はいったいどうなるんだろう。
空気もないし音もないし、気温は低いし……。
人間の無力さ、宇宙の恐ろしさを感じました。
あの海に投げ出されたシーンも最高です。
☆10/17『夏目家の妙な人々』わかつきめぐみ 講談社 KCDX 99/2
主人公の楽しい家族と、おとなりさん家族の交流の話。
ふつーの日常生活。
だけど、楽しいです。
とくに父。
☆10/16『ソコツネ・ポルカ』わかつきめぐみ 白泉社 JETSコミック 02/2
土地神さまと女子高生。
古めかしい神さまの話って好き。
こんな世界があったらいいな〜。
日本語もきれい。
神さまの“名前”がポイントなんですよ。
「千と千尋の神隠し」じゃないですけど、かなりの深い意味あり。
最近“合併”っていうのが多いから、ちょっと自分のとこの“土地神さま”の気持ちを考えてしまいました。
名前が変わるって、どうなんだろう。
ちなみに、タイトルの“ソコツネ”は“底つ根”。
地面の下の世界らしいです。
☆10/16『あひるの空 @〜B』日向武史 講談社 マガジン 04/5〜04/8
Yさん、読んだよ〜。
あひるってそういう意味だったのね。
一番初めの試合、あの終わり方いい!
第一試合ってどれも大事じゃん。
たいてい勝つか、ぎりぎりで負けて、よくがんばったっていう終わりが多い。
それなのに、これは今までのバスケットマンガとは違う。
主人公がスーパープレイヤーっていうのは普通だし、まわりが不良っていうのも、「スラムダンク」や「DEAR BOYS」と共通しているんだけど、キャラにかぶりはないし、魅力的。
個人的には百春くんが好きです。
☆10/16『いちご実験室』山名沢湖 講談社 KCDX 03/1
不思議の世界の連作短編集。
発明好きのハカセと、その家の隣に住む女の子のお話なんだけど、不思議要素がいっぱいで童話のよう。
常識に囚われちゃいけないっていうか、この人の発想のすばらしさに一目ぼれしました。
名セリフは、ハカセがタイムマシーンの実験後にいった言葉。
“さっきよりも1秒も未来の世界へ来たんだぜ”
うわ〜vv
もう幸せです。
●10/13『空の境界 下』奈須きのこ 04/6
“魂をゆさぶるラブストーリー”
これが新聞での宣伝文句。
魂をゆさぶられるかは読者しだい。
ちなみにわたしは、ゆさぶられてはいない。
だけど、すごくいい!
“私がほしかったのはナイフでもなんでもなくて、ただその手の平だったんだ。この先どんな事があったって、私はこの手を放すコトはないと思う”
殺人を繰り返している式という女の子と幹也っていう男の子のことなんですけどね、同人小説をなめちゃいけないって思いました。
初めは6部のコピー誌だったなんて信じられません。
ちょっとここまでくると『月姫』にも興味を持つのが当たり前なのですが、さすがにこっちはいかんだろうなあ。
★10/10『ブックハンターの冒険 古本めぐり』牧眞司 学陽書房 00/4
古本が大好きな著者の趣味本。
わたしも古い本に興味があるので、すごい魅力を感じました。
一度ブックオフとかそういうんじゃなくて、昭和とか大正・明治の本売っているお店に行ってみたいです。
★10/9『本の虫』スティーブン・ヤング アートン 02/11
活字中毒者についておもしろおかしく解説した本。
“本の虫”ほか、いろいろなイラスト満載。
創作だとは思うのですが、うそだとははっきりといいきれないような内容。
本当の話っぽいけれど、こんなのありえないよね……。
でもありえるかも……と、頭の中が混乱してました。
☆10/8『もっけ B』熊倉隆敏 講談社 アフタヌーン 04/3
妖怪と日常を共にする姉妹の話。
今のところの最新刊。
何度読んでもこの話はいいものです。ベストセラーになってもおかしくないです。
中でもケサランパサランが印象的。
だって、写真まであるんだから。
ホンモノっぽいじゃないですか。
現実にありえたらほしいです! 白いマリモ(っぽいもの)。
わたしがケサランパサランの存在を知ったのは、実はこれが初めてじゃない。
『地獄先生ぬ〜べ〜』を読んで、飼うことに憧れてました。
マジで探していた時代があったんですよ。
だって近くにさ、それとよく似た綿毛がなるツタがあって“これってもしかして……”なんて思い、実際採取までしましたから。
そんでそのあと、エサになる“おしろい”も探しました(当時は、“おしろい”って何なのかがわからなかったので、そこからスタート。小学生だったからね)。
もちろん、これはケサランパサランじゃない。
綿毛は未だ持っていますが、本当に似ているんです。ふわふわした感じが。
いい思い出です。
☆10/8『NARUTO−ナルト− 24巻』岸本斉史 集英社 少年ジャンプ 04/10
おおっ、すごい!
この巻のタイトルのように、みんなピンチ! ピンチ! ピンチ!
そこで、危ないところで意外な助っ人が来るのですよ。
昔敵だったお人たちが。
戦うシーンもいいけど、かつての敵との会話もおもしろい。
知らないところで成長したなっていう感じで。
あたたかかったです。
●10/6『空の境界 上』奈須きのこ 講談社 講談社ノベルス 04/6
やっと上巻を読み終わる。
おもしろい!!
章ごとに一人称だったり三人称だったり、主となる人物がころころと変わって読みずらいとのですが、一通り登場人物の性格などを理解するとこれもいいやり方だと思う。
式がかっこよすぎ!
クールなところがいい!
男だと最初は思っていたけど、これが女の子っていうギャップもたまらなくよいです。
後半から登場する臙条巴とのやりとりも最高にいい!
西尾維新に負けないくらいです。
さて、次は下巻。
★10/5『四季 秋』森博嗣 講談社 講談社ノベルス 04/1
シリーズ三作目。
だけどわたしはもう次巻の「冬」は読了済み。
秋、四季さんの登場を期待していたのですが、結局ビデオだけじゃん。
でもこういう書き方もいいなと思いました。
四季さんのことも気になったけど、犀川&萌絵の関係も気になりました(これは前からだけど)。
☆10/3『ひみつきち』中原アヤ 集英社 マーガレット 04/9
「ラブ☆コン」にはまった関係で、新刊を読む。
だって帯に大谷くんと小泉がいるんだもん。
短編集です。
お気に入りは、バンドの話。
めっちゃかわいい女の子がでてくるんだけど(主人公ではない)、その子には重大なひみつがある。
その子と主人公の男の子が近づいていくとこが好き。
ほかの話は、巻頭のものもよかった。
付き合うことになった、大学生だという男の子の正体。
本業には驚いた。
☆10/2『School Rumble @』小林 尽 講談社 マガジン 03/5
表紙がかなりインパクトがあり、発売当初から気になっていた作品。
今回アニメ化っていうことで、放送前に読んでみることに。
絵柄やキャラクターの性格が魅力的。
まさにスクールランブル!
三人の今後が気になります。
★10/1『トキオ』東野圭吾 講談社 02/7
NHKで先月までドラマでやっていたものの原作本。
ちょうど図書館にあったので借りてきました。
不治の病にかかったトキオが、若きころの父親の元へタイムスリップする話。
ドラマとちがうところは多々あり。
トキオが病気になった理由がちゃんと書いてあるし、拓実の結婚相手の名前もプロローグで出てきている。
トキオが拓実とわかれるときも、ちゃんと別れを告げている。
物語のラストには、拓実の結婚相手になる女性とも深くかかわってきているし。
こちらはこちらで奥が深かったです。
しかしドラマで一番感動したセリフが、脚色モノだったことは残念。
でもまあ、このトキオ、両方を見てすべてを知るってことでいいんじゃないのかな。
片方だけで終わらすのはもったいないから。
☆10/1『ラブ☆コン @〜G』中原アヤ 集英社 マーガレット 02/3〜04/7
ちっこい男大谷と、でっかい女小泉の恋愛模様を描く。
恋愛っていっても、ほとんど小泉の片思いだけど。
ズームインで紹介されていたのをきっかけに読みました。
“楽しい”の一言。
一日で既刊本全8巻をすべて、立ち読んじゃいました。
主人公たちの生活を見ていると、こっちもうれしくなってくるんです。
へこむときもあるけれどすぐに立ち直るし、振られても元気。
セリフがすべて関西弁なので、よけいにテンション高いです。
“めっちゃ好き”っていうシーンがメッチャいい。
恋に邪魔はツキモノだけど、この邪魔する人たちもおもしろいです。
とくに聖子ちゃん♪